バイオジェノミクスが
産道内(膣)乳酸菌に
着目した理由
胎児は外界の菌やウイルスから守れた無菌状態の母体で育ちますが、母親の産道を通る時に産道内(膣)の常在菌を受け継ぎこの世に誕生します。産道内の常在菌の一種である乳酸菌は、妊娠初期から中期・後期になるにつれ産道内で増える事が確認されており、これらの乳酸菌は赤ちゃんにとって感染症などから身を守り、免疫系の発達に重要な役割を果たす事が分かっています。一方、母親にとっては出産時の傷の修復を早めるなどの役割を持つ事も分かってきています。
バイオジェノミクスでは赤ちゃんと母親の双方にとって重要な役割を果たす産道内(膣)の乳酸菌に着目し、2016年より久留米大学医学部産婦人科との共同研究や、産道内フローラ(細菌叢)の解析を進めています。
